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映像四郎の百人斬り

映像四郎の百人斬り

「ヒキダシ氏の復活」

 「ヒキダシ氏」の復活



 「右翼バンドマン」と、

 コンビを組んでいたロッカー「ヒキダシ氏」が、

 どうやら、復活の兆し。

 信州の山奥で、脳のチューニングに励んでいたらしい、

 「右翼バンドマン」は、

 最近、プッツリ、消息が、途絶えていたのだが、

 「ヒキダシ氏」の情報筋によると、どうやら、

 「危機一髪」状況に、陥っているらしい。

 連絡が、途絶えると、必ず、「危機一髪」状況に、

 陥っているのが、「右翼バンドマン」の行動原型。

 信州の「右翼バンドマン」の基地には、読みかけの雑誌のごとく、
 
 抜き身の「刃物」が、散らばっているそうだ。

 免許つきの「日本刀」が数十本、

 100円のビニール傘のような扱いで、立てかけられ、

 「刀身」に自分の顔を映して、微笑んでいないと、

 ココロのバランスに、変調をきたしてしまうそうだ。

 「アルカロイド=毒草?」のまわった脳の掃除で、

 限界点を彷徨っていたらしいが、

 少し、動けるようになった途端、

 「事務所に拉致」されてしまっと「ヒキダシ氏」。

 まじかよー。

 真偽は、どうでもよく、

 そういう「ノリ」が、大好きな「ヒキダシ氏」は、

 「右翼バンドマン」救出のため、

 白刃片手に、「カチコミ」を掛けるのだそうだ。

 それを、撮ってくれと。

 まじかよー。

 「右翼バンドマン」は、基本的に「M」なので、

 東京の根城に「女王様」を呼んでは、

 素手で、殴ってもらっているらしい。

 「PLAY前」「PLAY後」は、私に電話をくれて、

 毎回、さまざまな「女王様」とお話させてくれるのだった。

 「右翼バンドマン」いわく、どんなに、強く殴られても、

 やはり、女性の力では、効き目がないらしく、

 いつも、物足りなさを感じてしまうと、こぼしていた。

 私には、その「真実の実相」を理解できないところもあるが、

 虫取り少年のような無垢な目で、

 きらきら語られてしまうと、

 どうにも、憎めない人なのだ。

 「右翼バンドマン」も、「ヒキダシ氏」も

 やはり、相変わらず、元気そうなのだった。

 

 
 

 

 


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